9月29日に全国の基準地価が発表になりました。

旧松江市の住宅地においては横ばいまたはわずかに上昇が見られました。これについては旧松江市内の住宅地需要に対して供給が追い付いていない現状が、全国的な下落傾向と反して上昇に転じている原因と思われます。

一方、出雲市においては、斐川町の一部がわずかに上昇、島根大学医学部南の基準地点が横ばいなのをのぞくと、いずれも1%弱の下落が目立つ結果となりました。

山陰全体としてはこの20年連続で下落傾向ではありますが、ここ数年は下落幅は低水準で推移している傾向です。

土地も家も価値ある財産であることは間違いありませんが、一転して地価上昇のきっかけがなかなか見当たらない山陰においては、購入需要がある土地やお家を流通させることが資産の目減りを防ぐことにもつながります。
たとえば、預けているだけで逆に金利を取られる預金はだれもしないですよね。

今なにも手を付けていない土地やお家があったり、固定資産税の負担だけをしている土地やお家は、一度売却や賃貸化を試算するだけでも資産の保全の材料になります。必ずそうするということではなく、資産の価値低下を防いで、少なくとも現状維持をする方法を考えることはとても大切なことだと考えます。